お金のこと

海外移住で「iDeCo」や「積み立てNISA」はどうなる?これからできる?【資産運用】

つみたてNISA
海外移住を計画していて「iDeCo」や「積み立てNISA」をすでにやっている人や、将来のために資産運用したい人向け。

「海外移住をしたらiDeCoや積み立てNISAで積み立てていたお金ってどうなるんだろう…将来の老後のために新しく始めたいんだけど…」

こういった疑問に答えます。

 本コラムの内容

  • 非居住者は「iDeCo」や「つみたてNISA」は始められる?
  • 積み立てた「iDeCo」や「つみたてNISA」はどうなる?
  • 将来、帰国予定のある海外赴任の場合はどうなる?

最近、「iDeCo」や「つみたてNISA」が話題になっています。というのも、将来、年金が2000万円が足りなくなるという報告書が出て、政府も打ち消しに必死なっていますよね。この問題で多くの人が資産運用に興味を持つようになりました。

興味を持つのはいいのですか、どのように不足する年金を補えばいいのかというのが問題になっています。そのなかで、金融庁から各世代ごとへの提言がありました。

  • 若い世代:長期で積み立てる分散型の投資を
  • 退職前の世代:物価の安い地方へ移住することも
  • 高齢期の世代:マネープランの見直しをしてほしい
【金融庁の提言】老後に2000万円必要と言われても…「●●●」が解決策? 老後どれくらいお金がかかるのか。金融庁がまとめた報告書が波紋を呼んでいますよね。その試算によると、老後に必要な資金は2000万円...

このなかで若い世代に示されていた提言が「iDeCo」や「積み立てNISA」です。最大のメリットは税制が優遇されていることです。面倒なルールはありますが、2つの違いを簡単にまとめてみました。

 「iDeCo」と「つみたてNISA」と何が違うの?

iDeCo つみたてNISA
運用期間 原則、60歳まで 20年
途中換金 原則、不可 いつでも可能
引き出し 原則、60歳まで不可 いつでも可能
税制上のメリット 運用益が非課税など 運用益が非課税

運用時に非課税となる点は同じでも、大きな違いは、60歳までに引き出せるか引き出せないかが大きく違います。

では、今回「海外移住でiDeCoや積み立てNISAはどうなる?これからできる?」をご紹介します。

海外移住でiDeCoや積み立てNISAはどうなる?これからできる?

イデコ
原則として非居住者は資格を喪失し(閉鎖)、新たに拠出もできません。

非居住者は「iDeCo」と「つみたてNISA」は始められる?

 「iDeCo」と「つみたてNISA」の加入条件

  • iDeco:日本在住の20歳以上60歳未満の方であれば、原則誰でも利用可
  • つみたてNISA:日本在住の20歳以上の方なら原則誰でも利用可

 

つまり、どちらも拠出は日本在住が条件となっているので、新規に拠出を始めることはできないことになります。

海外移住後は「iDeCo」と「つみたてNISA」はどうなる?

非居住者は新規に拠出ができないのですが、海外移住をする前に拠出していた資金はどうなるのでしょうか?

「iDeCo」と「つみたてNISA」は共に資格は喪失しますが、運用指揮者として運用することができます。運用指揮者とは、掛金の拠出を行わずに運用のみ行う運用者のことです。

例えば、つみたてNISAであれば口座が閉鎖(廃止)され、既に拠出している上場株式や株式投資信託等は特定口座又は一般口座に移管されます

将来、帰国予定のある海外赴任の場合はどうなるの?

日本を出国する時はiDeCoやつみたてNISAの口座は閉鎖し、資産を課税口座に移管するのが原則です。

ただし、海外赴任の場合は5年を限度に非居住者となる場合は、その出国する日の前日までに「出国届出書」をNISA口座を開設している金融機関に提出すれば口座が維持されます

原則、非居住者は口座を閉鎖し新規の拠出はできません

海外移住で非居住者になった場合は「iDeCo」や「つみたてNISA」の口座を閉鎖し、税金がかかる特定口座への移行が必要になります。新規で拠出もできないので、資産運用は別の方法で行うことになりますね。ただし、海外赴任の場合は特例があるので、内容を確認しておきましょう。