海外生活をしながら貯蓄する「海外出稼ぎ」という考え方と注意点

最近、賃金を上げようというニュースが取りざたされていますが、日本と海外の時給差を利用して、海外でいっちょ稼いでこよう!という「海外出稼ぎ」という考え方があります。その考え方と注意点をご紹介します。

日本の最低時給の推移

平成26年度、全国平均の最低時給は780円。平成27年度は798円で決定しています。その意味では、平成23年度から最低時給が毎年上がってきていますね。ただ、諸外国と比べて決して高いわけではありません。

平成23年度 737円
平成24年度 749円
平成25年度 764円
平成26年度 780円
平成27年度 798円(予定)

出典:地域別最低賃金の全国一覧(厚生労働省)

ニュージーランドの最低時給

例えば、ここニュージーランドの最低時給ですが、2015年4月1日から14.75NZDとなりました。現在の為替レート(1NZD=約83円)で換算すると、約1,200円になります。沖縄と比べると、ほぼ倍の違いがあります。

参考サイト:ニュージーランドの税制(日本貿易振興機構ジェトロ)

そこで、海外出稼ぎという考え方

日本と現地国の為替差を利用すると、日本で働くよりも貯蓄ができるかもしれません。海外生活をしながら貯蓄ができれば、それに越したことはないですよね。ただし、「海外出稼ぎ」には幾つか注意点があります。

①現地通貨から日本円に両替する際には為替手数料が発生する。

少なからず現地通貨から日本円に外貨両替する場合は為替手数料が発生します。銀行や両替所でも可能で、最近はネット上のFX(外国菌証拠為替取引)を使って両替する方法もありますが、やはり手数料が必要になります。

②為替レートは変動するため、必ずしも得をするとは限らない。

例えば、ワーキングホリデーで1年働いたとしても、1年後の為替レートは予測することは難しいでしょう。もしかすると、日本から現地国に来た為替レートよりも悪くなっていることも十分考えられます。

③現地国の所得税率、社会保障費を知らないと、所得が少なくなる。

いくら収入がよくても、税金や社会保障費などを引いた金額である所得が低くなると、結局は日本で働く場合は同じになってしまう、または低くなってしまうこともありえます。

例えば、オーストラリアでは最近、ワーキングホリデービザの所得税率が変更になる可能性があります。報道によると、2016年7月以降のワーキングホリデービザを持ち、年間年収80,000ドル以下の方に対して、32.5%の所得税が課せられる案が出されました。

2015年の時点では一定の条件を満たすと税務上の居住者扱いとなり、年間年収18,200ドル以下の場合の所得税率が0%(免除)となっています。予算案とのことなので、最終的にどのようになるかは分かりませんが、所得税が約30%も必要になると貯蓄もしにくくなりますよね。

このように渡航先の税制や社会保障費などが必要かどうかを含めて、海外出稼ぎを考えないといけないですね。税制などを知りたい方は、国・地域別に見る | ジェトロ – 日本貿易振興機構のサイトが便利です。