サマータイムはやるべき?既に導入しているニュージーランドの在住者の個人的意見

最近、日本ではサマータイム導入の可否が話題になっています。サマータイムは、2020年東京オリンピックを控えてのスポーツ促進や省エネなどのメリットとIT問題や健康上の問題などのデメリットをふまえて議論されていますが、実際にサマータイムを導入しているニュージーランドの在住者からみたらどう思うのか?をお伝えしてみたいと思います。

ニュージーランドのサマータイム

サマータイムと言っていますが、英語では「Daylight saving(デイライト セービング)」です。文字通り「日照時間をセーブする」ということで、夏の季節に太陽が出ている時間を有効に活用しようとすること(以下、サマータイム)。

サマータイム(夏時間制度)は、太陽の恵みを活かし、日中の明るい時間を有効に活用しようとするものです。例えば、全国の標準時を4月の第一日曜日、午前2時に時計の針を1時間進め、3時にします。そして10月の最終日曜日の午前3時に時計の針を1時間戻し、2時にします。こうすることで4月~10月の期間、起床・終身時間も、働く時間も今までどおりでありながら、夕日の沈む時間が1時間遅くなります。明るい夕方の時間が1時間増えることによって活動しやすくなります。これがサマータイムの具体的な方法です。 わが国ではサマータイムという呼び名が一般的となっていますが、太陽光(Daylight)を有効活用(Saving)する時間制度(Time)という意味からアメリカでは、デイライト・セイビング・タイム(Daylight Saving Time)とも呼ばれています。

出典:環境省パンフレット

サマータイムが始まると、ニュージーランドでは夜明けが6時くらい、そして日が暮れるのが夜の10時くらいになります。今年のサマータイムは、9月30日(日)から始まり来年の4月7日(日)までとなっています。毎年ながらサマータイムになると心が躍る…ことはありません。実際に住んでいる筆者から見ると「どちらかと言えば面倒くさい。」の一言です。

例えば、サマータイムが始まったり終わったりする直前では会社や家庭では「時間を進めるんだっけ?遅くするんだっけ?」という会話が始まります。実際には、サマータイムが始まると時間を1時間早めるということになるのですが、半年ごとなので混乱します。

そして、開始時には「寝る時間が減ってしまう。」と感じ、終了時には「ゆっくり寝れる。」と毎年思うことになります。最初の影響としてはアナログ時計を直すのが一番関係しますが、寝る前に1時間進めたり遅くするのが一般的。最近のスマホは自動的に時間補正をしてくれるので楽ですね。

ただ、時間補正をしてくれない時計もあったり、逆に補正があるのを知らないで時間を進めたり遅くしてしまうトラブルもよく聞きます。特に、サマータイムが始まると1時間進めることになるので、補正前の時間だったら始業時間に1時間遅れてしまうということになるので心臓に悪いです。

結論から言うと「サマータイム」は無意味

はっきり言えるのは、サマータイムが始まったからといって「さあ!明るい時間も多いし遊べるぞ!」とはならないということです。サマータイムが始まると気分的に1日~2日は変な気分になりますが、すぐに慣れてしまいます。サマータイムが始まったからといって、余暇を楽しもうや、飲んで帰ろうと思うことなどはほとんどありません。

別にサマータイムが始まっても仕事をする時間が短くなるわけでもなく、一週間も経てばサマータイムのことなんて忘れてしまいます。そして日常生活に戻って、約半年後になるとサマータイムが終わるんだなぁ、としみじみ思うだけです。

唯一、サマータイムのメリットと思えるのが、もし導入していないと「早朝なのに外が暗い」ということ。例えば、朝6時で真っ暗、朝7時で薄暗いというのも変な感じになるからです。やっぱり7時には明るい方がいいよねと思いますが、日本ではそのように感じたことはありません。

サマータイムを議論する時間やお金がもったいない

サマータイムの導入にあたってIT問題や健康上の問題が取りざたされていますが、デメリットが多い割にメリットがはっきりしていないというのが一番の問題です。

先出の環境省パンフレットによると、経済協力開発機構(OECD)加盟30か国の中で、サマータイム制度を導入していない国は、日本、韓国、アイスランドの3か国だけ(2009年)です。これもサマータイムを導入した方がいいんじゃないかという理由にもなっていますが、回れ右はどうなんでしょうか。


出典:環境省パンフレット

推進派には、「地球温暖化を防ぐために省エネは欠かせない」⇒「サマータイム導入」という旗印がありますが、根本的な解決にはならないでしょう。それよりも工場などのCO2排出を抑える方が削減できるのがはっきりしていますし、そもそも外出が増え車を使うことなどで逆に温暖化が進むのではないかという話もあります。

もう一つの意見としては「就業後の余暇や飲みで経済が潤う」⇒「サマータイム導入」という意見ですが、ニュージーランドは関係なしに余暇やお酒を就業後に楽しみます(笑)。ニュージーランドではほぼあり得ませんが、日本では逆に明るいから残業しておこうということにもなりかねません。

そして、一番の無駄と思えるのが「導入にあたっての議論する時間やお金」。検討をひとつするにしても、官僚が動いて….となると人件費や会議費などで時間やお金が割かれることになります。こうやって国民に負担をかけているとも言えるので、日本はこういう議論が始まると、導入するしないに関わらず「時間やお金」を浪費することになります。

まとめ

実際にサマータイムを導入をしているニュージーランド在住者から見ると、個人的な意見ですが、サマータイム導入による「メリットがはっきりしていない」のに、健康上の問題や時間補正などのコストがかかる「デメリットがはっきりしている」という点でしょうか。

結局、多くの時間やお金を使ってサマータイム導入したけれど何のメリットがあるのか具体的によくわからないまま、夜7時なのに明るいから何となくまあいいか、というのは何とかして避けて欲しいものです。

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