海外移住・海外生活のための海外就職

海外就職のイメージはどのようなものでしょうか。さまざまな国の人たちと一緒に仕事をする楽しみやグローバルな仕事をすることでしょうか。海外就職とはどのようなものか?どのように就職活動すれば良いのか?私の体験も踏まえて、海外就職について考えてみたいと思います。

海外就職する前に知っておくべきこと

まず最初に何故、現地の人ではなく、日本人を雇う必要があるのかということを考える必要があります。例えばニュージーランドでは失業率が6%を越え、外国人を雇う前に自国の労働者を優先して雇用を見つけなければいけないルールがあります。一般的には専門的な技術を持つ人材確保や日本に関係する仕事を理由に雇用されるケースが多いようです。

給与面については仕事内容や国によって異なりますが、 特に東南アジアでは生活費も安い分、給与も低くなる傾向があります。特に若い年代から海外で就職すると貯蓄しづらいということが起こります。その他にも言葉の問題や福利厚生・労働条件など日本の会社と異なることがあり、その国の労働に関する制度を把握しておくと良いと思います。

海外で働くために必要なこと

海外の就職先を見つけるにあたって、まず考えなければいけないのが働くことができるビザ、一般的にはワークビザを持っているかどうかです。通常、ワークビザを持っていない場合は現地会社にサポートしてもらう必要があります。

但し、会社に貢献できるスキルがない限り、現地会社が最初からビザのサポートをしてもらうことは簡単ではありません。そこで、ワークビザを取る方法をいくつかご紹介します。国/地域によって使えない方法もありますが、ご了承ください。

①現地の学校を卒業して、ワークビザに繋げる。
一定レベルの学校を卒業すると一定期間働くことができるビザを取得することができる可能性があります。例えばニュージーランドでは卒業後にジョブ・リサーチ・ビザと呼ばれるビザを取得できます。そのビザで就職し、就職先にワークビザをサポートしてもらいます。

ただし学校に通うことになるので、その間の学費や生活費を考慮しなければなりませんし、どの学校が対象になるかを学校紹介のエージェントに確認しておく必要があります。注意したいのは急にビザ制度が変更になり、通学中に卒業のための期間が延長されたり、対象の学校/学科ではなくなる可能性があります。< ②ワーキングホリデービザを取得する。
ワーキングホリデー制度(以下、ワーホリ)がある国のみにはなりますが、まずワーホリビザで働いて、その後ワークビザを会社からサポートしてもらいます。移住目的であれば、ワーホリビザが切れた後にワークビザをサポートしてもらえるかを面接時に聞いておくと良いでしょう。どの会社でも働くことができる特別のビザなので、原則30歳以下の方は検討する価値があります。

③配偶者ビザを取得する。
例えば夫がワークビザを取得していると、妻に配偶者ビザ(パートナーシップビザ)を取得できる可能性があります。国/地域によっては結婚していなくても、証明ができれば同棲でも発行してもらうことができます。

配偶者ビザは一般的には相手のビザ有効期間と同じ期間働くことができるビザです。配偶者ビザを取得して会社に就職後、会社からワークビザをサポートしてもらいます。そのワークビザを使って、逆に相手の配偶者ビザをサポートができます。

④学校卒業後のビザと配偶者ビザを組み合わせる。
①と③の複合ワザでもあるのですが、相手がいれば先に現地学校を卒業して一定期間働けるビザを取得する。そのビザの配偶者ビザを取得する方法もあります。ただし長期計画になるので、ビザ制度の変更のリスクや費用の問題があります。

⑤現地で結婚/パートナーを見つける。
ワークビザを取得するためにパートナーを見つけるというのも方法のひとつです。特に必ずしも結婚していない場合でも配偶者ビザを取得できる可能性があるので、現地の国でパートナービザをサポートしてらもえる相手が見つかれば、ワークビザに繋げることができます。

繰り返しますが、ご紹介した方法は国/地域によって異なるので色々と方法を検討が必要です。海外移住で働く場合には、このワークビザを取得することが第一関門となります。

就職活動をどのように行うのかですが、就職斡旋の会社に依頼する、 学校などを卒業後に就職先を斡旋してもらう、渡航後に就職活動するなど様々な方法があります。最近は現地で面接をする前にスカイプなどを利用して 日本で面接をすることもあるようです。但し、一般的には現地に渡航して、対面で面接することになります。

言葉については会社の業務内容によって求められるレベルが異なります。高い専門技術を持つ場合では多少、英語が話せなくても良い場合や日本人相手の仕事であればそれほど高い語学力を求められない場合があります。その際、会社が求めているレベルを証明する必要もありますが、必ずしもTOEICなどの点数が必要とは限りません。

注目されるアジア海外就職

最近は上海や香港・マレーシアなどのアジア就職が人気になっています。 英語がネイティブのレベルを求められないことや 日本との関連が深い、現地の生活費が安いことなどが挙げられます。 日本でもアジア就職をサポートする会社もあり、 大学卒業後に日本ではなく海外を選択する若者も徐々に増えてきています。
参考サイト:
「アジア海外就職」という選択肢(J-CAST)
日本で働いてきた私が「アジア就職」を選択した理由(アセナビ)

ニュージーランド(オークランド)の場合

例としてニュージーランドの就職状況についてご紹介します。先ほども記載しましたが、ニュージーランドは失業率が6%を超えており、国としても現地の人を優先的に雇用する政策を進めています。そのため、会社としては外国人を優先的に採用するための理由付けや募集広告を出すなどの手間と費用が必要となります。

また、ニュージーランドが求める職種一覧リストというものもあります。それは優先的にワークビザがおりたり、 永住権の申請する場合には有利になります。例えば、職種としてシェフや大工・会計士など専門技術や能力を有し、国益にかなうことが前提です。

日本人を対象としている場合の多くは、日本食レストランなどのシェフなど飲食関係がほとんどを占めています。但し、給与は最低時給から始まるため、主にワーキングホリデービザ取得者の仕事先になっています。その他には土産物屋さんや日本人の起業をサポートする会社など日本と関連する仕事内容となっています。

就職先の見つけ方は、現地の生活情報サイトで情報を入手するか口コミ、学校の斡旋などでしょうか。特にニュージーランドにある会社の約95%は従業員が5名以下であるため、わざわざコストを払って広告募集しない場合があります。そのため、口コミや紹介などで仕事先が決まることも多いと思います。

私の考える海外就職の理想

色々な考え方があるとは思いますが、30代後半を過ぎてから海外で働き始めた私の経験としての考えです。まずは、20代半ばまで日本の会社で働き、 その間に語学力や貯蓄を得て、その職歴を持って20代後半で海外就職をすることが望ましいと考えています。若しくは、若いうちから海外で世界通用するスキルを目的としている場合は20代前半でも海外就職は良いと思います。

20代前半で海外就職するデメリットとしては、一般的に海外では生活費も安くなることが多いですが、その分、給与も低くなるために十分な貯蓄ができません。20代後半でもワーキングホリデービザが取得できますし、日本の帰国せざるを得なくなった場合に日本での職歴が活きる場合があります。

但し、若いうちから海外就職するとグローバルな視点から物事を捉えたり、日本では出来ない体験をすることできるメリットも多くあると思います。慎重な判断も必要ですが、やってみないと分からないこともあり、チャレンジする気持ちとリスクの配分を考えることが重要です。特に私のように30代から海外就職では、家庭の問題や言葉の問題などの生活上のリスクが伴います。

参考サイト:海外就職の基礎知識(海外移住情報)