海外移住と永住権・国籍・市民権。永住権を取得すると日本人ではなくなるの?

海外移住をするとよく聞かれるのが、日本人ではなくなるの?という質問。海外移住では永住権を取得した後に市民権を取得したり、国際結婚で国籍が変わることもあります。では、それぞれどう違うのでしょうか?その違いについてご紹介します。

永住権と市民権、国籍の違い

それぞれを簡単にまとめてみました。

ワード 意味
永住権 外国人がその国の国籍を所持せずとも永住することができる権利
市民権 国民の権利とされ、市民としての国家の政治などに参加することのできる権利
国籍 その国家の所属員たる資格(状態)

但し、市民権と国籍は同義にも使われることの方が多いようです。

二重国籍の問題

日本には市民権という概念がありませんが、日本で生まれた日本人ならば日本の国籍と市民権を持っています。ただ、日本人が海外の国籍を取得すると日本国籍を破棄しないといけません(日本は二重国籍が不可)。

多くの海外居住の日本人は、「永住権」を取って、日本人のまま、外国に永住しています。世界には二重国籍を持つことを許されている国があります。

関連サイト:多重国籍(Wikipedia)

海外移住することは、日本人ではなくなること?

上記のように、市民権取得や国籍変更で日本の国籍ではなくなることがありますが、永住権の取得や住民登録を抹消するだけでは、日本の国籍がなくなるわけではなりません。通常は永住権を取得後に、市民権の取得や国籍の変更をすることになります。

国籍選択の自由

外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は、22歳に達するまでに(20歳に達した後に重国籍になった場合は,重国籍になった時から2年以内に),どちらかの国籍を選択する必要があります。これは海外での出産や婚姻、認知等の場合が挙げられます。

日本は二重国籍を認めていませんので、原則としてはどちらかの国籍にするか決めなければいけません。但し、これはあくまでも日本の法律に基づくものになります。

関連サイト:国籍選択について(法務省)