海外移住では病気やケガに対してのリスク管理と予防が大切

海外移住をする年代にもよりますが、子どもや年配の方が移住するときに心配になるのが、海外の医療体制。病院にかかりがちな子どもや年配の方が安心して通うことができる病院があるかどうかを事前に調べておくことも大切です。海外移住でのリスク管理と予防についてご紹介します。

海外邦人医療基金

1.海外と日本の医療体制の違い

海外と日本での医療体制での大きな違いは、治療水準と医療費負担、そして普通は日本語が使えないこと。日本では一定レベル以上の診療・治療が受けられますが、国によっては診療・治療水準が低い場合もあります。特に日本語が使えないと話の行き違いがあっていけません。

さらに日本では国民皆保険のもとで国民健康保険や健康保険、後期高齢医療保険などで実際の医療費負担が1~3割負担で済みます。しかも高額医療費制度のおかげで負担額の上限も設定されています。財源負担の問題もありますが、日本が世界に誇れる制度とも言えるでしょう。

また、緊急でない限りは日本で診療・治療を受けることも視野に入れる必要があります。そのために一時帰国せざるを得ないこともあるので、資金としても急な出費に備えておく必要があります。

2.ニュージーランドの医療事情

参考として、ニュージーランドの医療事情を紹介します。ニュージーランドの公的な医療は医療費が無料(永住権を持っている人、2年以上のWorkVisa保有など)とされています。

しかし、公的医療を受けるには緊急を除いてGPと呼ばれるホームドクターの診察を受ける必要があります。これは日本のかかりつけ医と同じように受診後に必要に応じて大きな病院や専門医を紹介されます

医療費が無料と聞くと素晴らしいように聞こえますが、公的な医療なので「治療の順番待ち」が問題になっています。治療の重要度によって順番が変わるので、順番待ちをしている間に重症化することもありえます。そのため、一般的には民間医療保険に入ることが多いとされています。

また一般的なケガではACCという仕組みがあり、こちらは無料で治療を受けることができます。ACCはワーキングホリデーや旅行で訪れた人にも適用される特徴があります。つまり、ケガ以外であればGPか民間医療保険、ケガはACCで費用をカバーすることになります。

その他にもニュージーランドでは緊急でない場合に救急車を呼ぶと費用を請求されます。このように海外移住をする際は現地の医療保険の体制を調べておかないと医療費が無料といってもデメリットがあります。

3.病気やケガに対してのリスク管理と予防が大切

海外では生活環境の違いから体調を崩しやすいので注意が必要ですし、病気やケガで思わぬ出費につながってしまうので、健康管理には気を使いましょう。特に生活習慣病(がんや脳卒中、不整脈、糖尿病など)は規則正しい食事や運動、睡眠などで予防することも可能です。

万が一、病気やケガをした場合には現地でどの病院に通うのがいいのか、救急車を呼ぶと別に費用がかかるのか、医療体制はどうなっているのかなどを事前に調べておくとよいでしょう。調べ方は、ほとんどの国で日本人向けに掲示板やサイトがあるので参考になります。

そして、海外での病気やケガはビザの更新や永住権、本人の精神的にも影響してきます。病気やケガが原因で海外移住が頓挫してしまうこともあり得るので、早期発見と予防を心がけておかないといけないですね。

海外で医療を受けるにあたって参考になるのが、「海外邦人医療基金」です。こちらの基金では、海外医療情報の収集や提供などさまざまな活動を行っており、その一環として海外医療施設も紹介されています。

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