海外移住コラム

永住権があれば医療費がタダ、医療費が無料になるなら医療保険は不要になる?!


海外移住・海外生活をする上で心配になるのが、医療費のこと。国・地域によっては永住権を持っていれば、医療費が無料になりますよ!という話を聞いたことがあるかもしれません。本当であれば羨ましいですが、ニュージーランドの場合をご紹介します。

医療費がタダなのには訳がある

ここニュージーランドでは、ニュージーランド国民や永住権を取得した場合は原則として医療費が無料です。といっても、正確に言うと公的病院での医療費が無料になるのです。ここで公的というのが要注意で、病院には公立の他に私立病院というのもあります。

日本にも国立〇〇センターのような国立病院、県立病院、市立病院など運営主体によって公立病院と、その他に〇〇会〇〇病院のような私立病院があります。

日本の場合は、主に国民健康保険・健康保険で医療費負担が原則3割負担でカバーされるので、医療費を考えて国立・県立・私立などの病院を選択することは余りありません。家から近いとか、紹介だったり、医療体制の規模で選ぶことがほとんどです。

これがニュージーランドになると日本のような国民健康保険・健康保険のような皆保険制度はなく、実費が基本です。ただしニュージーランド国民や永住権があると、公立病院は無料、私立病院は実費になります。

もちろん医療費を無料にするために消費税(現在15%)と日本の消費税と比べると高くなる要因のひとつです。この負担が年々増加しているため、いろいろな問題を引き起こしています。

医療費は無料ですが、順番待ちでもいいですか?

では、もしケガをしたら、どの病院に行きたいか?というと公立病院になりますよね。当然、患者が多くて公立病院では順番待ちが発生します。もちろん緊急の場合は別ですが、この順番待ちをしている間に病態が悪化することも考えられます。実際に、順番待ちの間に足が壊死してしまったことが問題になりました。

つまり、医療費を無料で受けることができるかもしれませんが、順番待ちになるかもしれませんよ。それでもいいですか?となります。それでは困るので、私立病院に行く人も出てきます。結果として、ほとんどの方が医療保険に入ることになります。

確かに医療費が無料になるのは良い制度かもしれませんが、夢のような制度には問題も多くはらんでいます。もし、海外移住で無料になるから羨ましいと思った方は、なぜ無料になるのか?を調べた方がいいでしょう。実際に渡航したら条件次第では無料でなかったということも起こりえます。医療費が無料なのには訳がある、でした。