お金のこと

【苦情殺到】外貨建て保険の何がいけないのか?

ストレス

外貨建ての保険を解約したいが、現在の含み損が大きすぎてできない・・・

最初に手数料をたくさんとられていた・・・

 

最近、こういった話をニュースでよく見るようになったと思ったら、外貨建ての保険に関する契約者からの苦情が前年度と比べて30%以上も増えていたというコラムがありました。

 

それが、こちら。

主に銀行窓口で販売される「外貨建て保険」をめぐり、契約者からの苦情が平成30年度に前年度比34・6%増の2543件に上ることが12日、分かった。生命保険協会が近く公表する。

出典:産経新聞

 

外貨建て保険は、顧客から払い込まれた保険料を利回りの高い米ドルや豪ドルなどの外貨建て金融商品で運用する保険です。

 

その特徴は「高利回りである」こと。そして、「手数料が高い」ことです。

 

そのため、今までは保険会社が紹介するのが一般的でしたが、規制緩和で銀行などでも販売されるようになった商品です。銀行なども低金利が続いているので、高利回りをうたい文句に収益の柱として手数料のビジネスに力を入れています。

 

でも、別に外貨建ての保険が悪いわけではなく、それをうまく活用できなかったことに問題があったのです。

 

今回は、「苦情殺到!?外貨建て保険の何がいけないのか?」をご紹介します。

 

外貨建て保険の何がいけないのか?

苦情

結論としては、保険と投資を混在させてしまったから

 

そもそも保険は掛け捨てが基本。

 

これには色々と意見が分かれるところですが、「保険は掛け捨てが基本」だと個人的には考えています。

 

一般的には、大きく分けて保険には「積み立てタイプ」と「掛け捨てタイプ」の2種類があって、今回の外貨建て保険は「積み立てタイプ」に該当しますね。

 

その中でも、外貨建て保険はリターンは3%前後。ただし、コストなどを差し引いた後で実際に受け取れる利回りは約1~2%弱が基本です。

 

利回りはあまり高いとは言えませんが、それでも預貯金の利回りに比べればマシなので人気な商品となっていました。

 

では、外貨建て保険の苦情で何が多かったのかというと・・・

 

外貨建て保険の苦情内容

産経新聞によると「外貨建て保険」の苦情は下記の内容でした。

「元本割れの可能性を十分説明しなかった」などリスク開示が不十分というものが7割を占め、契約者の年齢は60歳以上のシニア層が大半だ。

つまり、「外貨建て保険は貯蓄にもなりますよ。」という話が先行して、元本割れのリスクの説明が強調されなかったという内容です。

 

実際には「説明していない」ことはほぼなくて、よくわからないまま高齢者が契約したというのが実情でしょう。

 

若い人でも外貨建てのリスクが分からない人も多いのに、60歳以上のシニアがリスクを理解して契約したとは思えません。やはり、外貨建ての高利回りに目がいってしまったということでしょう。

 

これは契約を勧めた人だけではなく、契約した本人にも責任があります。

 

年配者になると保険の掛け捨てはもったないと思う人も多く、どうせ掛け捨てになるなら後で戻ってくる積み立てタイプにしておこうと考えます。

 

そこで、利回りの高い外貨建て保険を勧めると契約してしまうわけです。とはいえ、外貨建ては利回りがいいのも事実なので、うまく運用できなかったので悪い商品だった、というのは結果論にすぎません

 

外貨建ての保険の特徴やリスクを理解していれば苦情にはならなかったはずです。

 

では、どのような特徴やリスクがあるのかというと・・・

 

外貨建て保険の特徴やリスク

外貨建て保険は、利回りの高い米ドルや豪ドルなどの外貨建て金融商品で運用するしている保険なので、この外貨がクセモノです。為替の影響を受けてしまいます。

 

外貨なので円から外貨、外貨から円に両替する際に為替手数料がかかり、為替相場が円高に進めば保険金などが目減りするリスクなどもあります。

 

保険の場合、為替は長いスパンでどのように動いて、どのように動く可能性が高いかということを考えなければいけません。これを予測するのはプロでも難しいので、素人が手を出すは結構リスクが高いとも言えます。

 

ガイドラインの設置も

このような苦情が多くなってきたので、保険会社としても外貨建ての保険について一定のガイドラインを作成するように調整しています。

 

生命保険協会の稲垣精二会長(第一生命保険社長)は任期中最後となる14日の記者会見で、外貨建て保険の各社の販売用資料について、為替変動に伴う元本割れなどのリスクを分かりやすく説明するよう求める新たなガイドラインを月内に設けると明らかにした。

出典:金融新聞

 

とはいえ、ガイドラインがあったとしても為替変動リスクを理解するのは骨が折れるでしょう。理解ができないことに手を出すのは、あまりおすすめはできませんね。

 

保険は掛け捨てが基本

なので、個人的には「掛け捨てタイプ」の保険をおすすめしています。

 

「掛け捨て」という言葉を聞くと、何となく「お金を無駄にしている」というイメージがありますが、万が一、病気やケガによる保障を受け取れるという役割があります。

 

最低限の自分が受け取れる保障を考えて掛け捨てタイプの保険に入っておくのがおすすめです。

 

もし、それ以外にも余裕があるなら、その分を投資に回して保険と投資を混在させないというのが分かりやすいでしょう。

 

掛け捨てタイプって、損なんじゃないの?

でも、「掛け捨てタイプがおすすめですよ」と紹介すると、多くの人が「私はまだ健康だし、ケガもするリスクも低いのでもったいないです。」という話になります。

 

確かに、そういう考え方もありますよね。

 

掛け捨てタイプのメリットは、積み立てタイプに比べて保険料が安いことです。ただし、保険料が安い分、解約返戻金や満期金は少ない又は全くありません

 

ただ、積み立てタイプといっても利回りがそれほどいいわけではなく、一定期間が終了したら解約返戻金や満期金が戻ってくるという点が人気の理由です。

 

とはいえ、支払い保険料も多いし元本が保証されていない商品も多いので、そこはよく考えて選ばないといけません。

 

実際に私は掛け捨てタイプで保障を絞った保険に加入しています。海外移住をしていても、すでに加入している保険に対しては継続して加入することができています。保険会社によっても取り決めが違うので確認は必要ですね。

 

結局、積み立てタイプと掛け捨てタイプはどちらがいいの?

掛け捨てタイプだから損して、積み立てタイプだから得ということではなく、それぞれのタイプの特徴を知って、自分に必要な保障に対して適したタイプを選択することが必要になります。

 

自分に必要な保障が何か分からない、必要としている保障に積み立てタイプと掛け捨てタイプのどちらを選択したらよいかわからないという方も多いでしょう。

 

そのような場合は、一人で考え込まずにファイナンシャルプランナーのような専門家に相談してみることをおすすめします。

 

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結論

「外貨建て保険」という商品が悪いわけではなく、リスクを理解させない人と理解しようとしない人が問題です。

 

もし、外貨建ての保険に興味があるのであれば、為替変動と手数料ぐらいは理解してからでないと入らないほうがいいですね。

 

ただ、結論としては、こういった理解のできない保険に入るよりも掛け捨てタイプの自分に必要な保障内容だけ加入する、というのがシンプルです。

 

貯蓄は貯蓄、保険は保険と切り分けて考えましょう。

 

今回、コラムで紹介したサービス