海外移住コラム

海外就職×日本語教師×資格

海外で働く上で外国人にも通用する資格や経験を持っていると有利です。特に最近になって日本語教師の資格のための通信教育や学校での養成課程へのニーズが増えてきています。

大手前大学通信教育部/eラーニングで学べる日本語教員養成課程

 

オンライン大学である大手前大学通信教育部は24日、日本語教員養成課程を2015年4月から開設すると発表した。eラーニング(インターネット)が中心のカリキュラムなので、国内外どこからでも学習・修了することができる。本課程を修了すれば、外国人に日本語を教える日本語教員(日本語教師)の資格を満たすことができ、また正科生は、編入学制度を利用すれば最短1年で課程修了と大学卒業を同時に実現することができる。

 

出典:ICT教育ニュース(2014年12月25日)

まとめ

  • 海外ではニーズがあるが、国家資格や公的な資格ではない。
  • 授業時間の割に準備が大変なので、収入にならないという話も。
  • ニュージーランドでの日本語教師の求人は多くない。

日本語教師の資格は国家資格や公的な資格ではない。

日本語を教えるためには公的な資格が必ずしも必要はなく、日本国内・海外共に免許制度はありません。ただし、「日本語教育能力検定試験(JEES:Japanese language Teaching competency Test)」が日本語教師としての資格として、広く社会に認められています。

 

日本語能力検定試験の合格率は約20%前後とされ、公的な資格試験ではない割には難しい試験の部類に入ります。試験時間も4時間と長丁場で出題範囲が日本語の基礎的な言語力はもちろん、日本と世界の社会・文化・地域に加えて、学習心理など幅広い項目になっています。

 

私の知り合いに日本で日本語教師をされている方がいます。その方は大学で日本語を外国人に教えている教授なのですが、その方の年収は約1,000万円だそうです。ただ、日本にある日本語教室で日本語を教えている正社員の年収は、手取り月収20万円も難しいとされています。

 

給与が安い理由として、国家資格や公的な資格でもない独占職業ではないこともありますが、貧しい国の方や若者、特に子どもを相手に教えるため授業料が安いためとも言われています。外資系などの企業で日本語を教えることでもない限りは、日本語教師だけで生活していくのは楽ではないと聞いています。

 

日本語教師の給与が低い理由

日本語教師の給与が低いもうひとつの理由として、授業時間の割に準備がとてもかかるためです。例えば、1時間の授業で使う教材やパネルの作成など授業時間の何倍も準備に使います。その時間が給与に反映しているわけではないので、授業時間が少ない日本語教師ほど給与が低くなってしまうのです。

 

ただし、数多くの授業を経験していくと既に使ったパネルや道具を使うことができるので、準備時間が大幅に短縮されます。経験が少ないうちは大変ですが、経験を多く積むことで労働生産性も向上する仕組みです。海外生活をする上で給与も大切なのですが、「先生」という職業はお金には変えがたい喜びもあるでしょう。

 

ニュージーランドでの日本語教師の求人状況

ニュージーランドでも多くはないですが、日本語教師の求人情報が掲載されることがあります。求人内容は、日本語学校で教えるもの、NZローカルの学校で教えるもの、現地在住の日本のこどもに教えるものなどがあります。通常は教員免許を持っている方か経験者を優遇して募集しています。

 

ただし、求人数が少ない上に教育免許を持たれている方がボランティアで日本語を教えることもあるため、日本語教師としての就職は厳しいとされています。人口が少ないニュージーランドに限ったことかもしれないので、日系企業の多くが進出している東南アジアや東アジアでは求人のニーズが多いかもしれません。