一時帰国中に免税で買い物をしたいけど、2023年4月1日の改正で必要な書類があるらしい
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海外生活では日本で買い物をするのを楽しみにしている人も多いと思いますが、一時帰国中に免税で買い物ができる制度があります。
そもそも免税(タックスフリー)とは、指定された店舗で購入すると消費税を免除して購入できる制度。
ただ、2023年4月1日から免税制度の改正が行われました。
実は、事前に必要書類を準備していないと、いざ買い物をする時に免税制度を受けられないことも。
そこで、今回のコラムでは一時帰国中に免税で買い物できる対象者や対象の品物を紹介します。
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海外移住FP
プロフィール
元ニュージーランド在住者の海外移住FPみつきです。
このブログでは、「海外で、暮らす、楽しむ。」をテーマに海外移住の手続き、海外移住の準備、海外生活hack、一時帰国hackをお伝えしています。
一時帰国中に免税で買い物をする条件
日本国籍者が一時帰国中に免税で買い物をする条件は、下記のとおりです。
- 日本国籍を有する非居住者であること
- パスポートに入国スタンプが必要
- 免税対象の指定店舗での購入が必要
- 1店舗で5,000円(税抜)以上の購入
- 消耗品は日本で消費せず30日以内に出国
日本国籍を有する非居住者であること
日本国籍を有する非居住者とは、下記のとおりです。
国内以外の地域に引き続き二年以上住所又は居所を有することを在留証明又は戸籍の附票の写しにより確認がされた者※
※在留証明、戸籍の附票の写しは、免税購入対象者が最後に入国した日から起算して6月前の日以後に作成されたものにて確認する必要があります。
つまり、海外での滞在期間が2年を満たさない場合、一時帰国した日本人でもあっても免税の対象にはなりません
また、免税で買い物をするには在留証明又は戸籍の附票の写しが必要です。
2023年4月1日以前は、2年以上を海外に滞在しているかどうかはパスポートだけでは判断できませんでした。
そのため、今回の改正では2年以上を滞在する予定であっても、実質、免税の対象者ではなくなりました。
なお、在留証明又は戸籍の附票の写しについては、一時帰国中に免税で買い物に必要な物へ読み飛ばしてください。
パスポートに入国スタンプが必要
日本に帰国した際に空港でパスポートに入国スタンプをもらうことが必要です。
最近は自動ゲートで入国審査が簡略化され、以前のようにパスポートに入国スタンプが押されることはなくなりました。
そのため、入国審査後の近くにあるカウンターで入国スタンプをもらいましょう。一旦、外に出ると戻ってスタンプをもらうことはできないので注意しましょう。
免税対象の指定店舗での購入が必要
免税が受けられるといっても、どの店舗でも制度が活用できるわけではありません。免税対象の店舗が指定されているので、事前に確認が必要です。
免税対象の店舗かどうかは、免税対象のシールが貼られているか確認しましょう。電話で問い合わせしてもいいでしょう。
1店舗で5,000円(税抜)以上の購入
免税の対象になる品物は、一般物品(日用品など)や消耗品(食品など)です。
指定された1店舗で税抜5,000円以上の購入した場合に対して消費税が免税となります。
購入する品物は合算して合計で税抜5,000円以上でも構いません。ドン・キホーテや百貨店など1店舗で色々と品物が揃う店舗が便利です。
消耗品は日本で消費せず30日以内に出国
消耗品(食品など)は、日本国内で消費せずに30日以内に出国することが求められています。
免税で購入したら際には封をされた袋などに入れて取り出せないようになっています。
もし、特別な封をされた袋の開封や消費してしまう(食べるなど)と免税対象となりません。
一時帰国中に免税での買い物に必要な物
一時帰国中に免税で買い物に必要な物は、下記のとおりです。
- 入国スタンプが押されたパスポート
- 在留証明又は戸籍の附票の写し
入国スタンプが押されたパスポート
免税で購入するには、店舗にて入国スタンプが押されたパスポートの提示が必要となります。
事前に入国スタンプが押されたページに付箋などを貼っておくと便利です。
在留証明又は戸籍の附票の写し
海外に2年以上滞在していることを証明する在留証明又は戸籍の附票の写し(いずれも原本)は、下記のとおりです。
免税の対象になる店舗での対応から必要な情報を読み取りましょう。
在留証明
引用:観光庁サイト
在留証明は、現在外国に在留している方(日本に住民登録のない方)が日本国内で提出する住所証明です。在外公館で取得できます。
戸籍の附票の写し
引用:同上
戸籍の附票とは、新しく戸籍を作った(本籍を定めた)時以降の住民票の移り変わりを記録したものでです。
戸籍簿とセットで本籍地の市区町村で管理しているので、戸籍全部事項証明書(謄本)などと同じく、本籍地で取得できます。
なお、最近はコンビニ交付サービスでマイナンバーカードがあれば、戸籍の附票の写し(全部・一部)をコンビニエンスストア等でも取得できる場合があります。
もちろん、海外渡航時に海外転出届を提出し、住民票を抜いている方が対象です。
一時帰国中に免税で買い物をする手順
一時帰国中に免税で買い物をする手順は、下記のとおりです。
入国時にパスポートにスタンプをもらう
免税対象店舗で商品を購入する
パスポート等の必要書類を見せる
パスポートや2年以上の滞在証明をスタッフに見せると、会計後にパスポートに書類を添付してくれます。
特別梱包された商品を受け取る
食品などが消費されないように特別に梱包された袋に入れられた商品を受け取ります。
出国時に税関で書類を提出する
出国時に空港内にある税関でパスポートの添付された書類を提出します。
一時帰国で買い物にWiseデビットカード
クレジットカードの予備や帰国時の海外送金に便利なWiseデビットカードがおすすめです。
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そのWiseデビットカードの特徴は、下記のとおりです。
- 為替レートが良い時に両替&チャージ
- 海外旅行や海外出張で買い物の支払い
- 海外ネット通販で現地通貨での支払い
- 渡航後にすぐに現地ATMから引き出す
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一時帰国時の免税によくある質問
一時帰国時の免税によくある質問をまとめてみました。
入国時にスタンプをもらい忘れたら?
入国時に入国審査後に入国スタンプをもらい忘れて出てしまったら、後日、申請することで入手できます。但し、時間がかかるので忘れずにスタンプをもらいましょう。
免税対象の品物を開封してしまったら?
一般物品(例えば家電など)は開封しても構いませんが、消耗品(例えば食品)の袋を開封してしまうと、消費税の対象となりません。
免税で購入した品物は空港で確認される?
免税で購入した品物は空港で確認されるかどうかは、税関の判断になります。
ただ、書類を提出するのはスーツケースを預けた後の入国審査前の直前になるので、その場で確認されることはありません。
必要書類を出国時の税関で出し忘れたら?
必要書類を出国時の税関で出し忘れたら免税対象になりません。改めて、郵送で送ることはできないので注意しましょう。
一時帰国中に免税で買うルールまとめ
今回のコラムでは「【最新情報】一時帰国中に免税で買い物できる対象者や品物は?改正後のルールとは」を紹介しました。
結論としては、一時帰国中に免税で買い物をするには免税制度を理解し、正しい手順で利用することが大切です。
今回の改正で在留証明又は戸籍の附票の写しが必要になったので、海外の在外公館で証明を取得するか、日本で市役所などで取得する必要があります。